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究極のシンプルスタイル

SELECT #1177

 VIPスタイルの看板企画が『THE DEBUT!』。これまで1176台のVIPセダンを取材し紹介してきた。WEB版VIPスタイルでも、『THE DEBUT!』のコーナーはもちろん継続していく。そして、今回選んだクルマはご覧の200マジェスタだ。

 

 この200マジェスタには他のクルマとは明かに違うオーラが漂っている。純正バンパーベースで手数は少ないのだが、十分過ぎるほどやっている、究極のシンプルスタイル。手掛けたショップは北海道のカーブティック ヴォイス。なるほど、そういう訳か。それではさっそく、世界一“分かりづらい”こだわりの加工技を検証していこう。

LONG INTERVIEW

Q. 200マジェスタに乗って何年目になりますか?

 

「3年目です」

 

Q. 200マジェスタのどんな所が好きですか?

 

「どんな所って言われると、どこだろう(笑)。高級なイメージも好きですし、セダンらしい見た目も好きですね」

 

Q. 今回の仕様のテーマは?

 

「テーマはシンプルです。このクルマをプロデュースしてくれた、カーブティック ヴォイスの冷清水サンが作るクルマに憧れていて、セダンはシンプルが一番カッコイイって思っています」

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Q. 最新仕様のポイントはどこですか?

 

「フロントとリアの純正バンパー加工です。完成したのは去年の秋で、約3ヶ月ほどかけて作ってもらいました」

 

Q. どうして純正バンパーなんですか?

 

「純正のフォグランプが気に入っていたからっていうのが一つ。あとは、既存のエアロパーツで気に入ったモノがなかったというのもあります。

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 何かしたいんだけど、どうしたらいいのかが分からなくて、それを冷清水サンに相談したら、『それだったら純正バンパーを加工してみるのはどう?』って提案してくれたんです。誰も気付かないぐらい純正っぽいスタイルで、だけど、並べると全然違う。その話を聞いて、純正バンパーをベースにやってみたいって思ったんです」

フロントバンパー加工の内容

実は驚くほど切り刻んで作っているのだ!

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<その1>

純正バンパーはナンバーの下が前に出て、エラが張ったようになっている。それを補正するために、純正バンパーを真っ二つにカットし、約20ミリほどオフセットさせ、ナンバーとツラになるようにしている。

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<その2>

さらに純正バンパーのリップ部分のうねった造形も気に入らず、厚みを加えてラインを整える。リップ部分を真ん中からカットし、その間にPPを貼り込むという方法でボリュームアップ。FRPではなくPP素材を使った理由は、純正バンパーと同じ素材の方が相性が良く、強度が出せるため。ちなみに、リップをボリュームアップしているが、純正バンパーと高さを変えていないというのもこだわりだ。

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<その3>

さり気なくフォグランプの位置も変更している。純正はバンパーとツラになっているのだが、高級感や立体感を演出するために、約20ミリほどオフセットさせている。

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<その4>

バンパーサイドにうっすらと入っているプレスライン。これはどうみても純正っぽいが、ここもワンオフで作った部分。リアバンパーにはサイドステップから流れを汲んだプレスラインが入っているのだが、なぜかフロントにはない。それを踏まえ、フロントバンパーサイドにラインを入れている。そのラインは自然とリップに繋がり、そして、消えていくのがこだわり。

リアバンパー加工の内容

ライン一つで見た目は大きく変わるのだ!

<その1>

リアもフロントと同様、純正バンパーをベースに加工している。まずはセンサーの上のプレスライン。純正はぼやけたラインで、内側の2つのセンサーに向かって下に落ちていく。そこを補正。強めのプレスラインで左右を真っ直ぐ繋いだ。そうすることで、視覚的に後ろが長くなったように見え、よりセダンらしくなった。

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<その2>

純正はセンサーの下のプレスラインも、途中で落ちて消えていく。そのプレスラインを真っ直ぐに直し、ちょうど真ん中辺りで自然に消えていくようにしている。純正のプレスラインを研いで消して、そこからパテで造形した。

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<その3>

マジェスタの純正マフラー出口はディフューザー。それをセンスブランドのオーバルマフラーに変更している。そして、そのカタチに沿ってマフラー開口部を造形。摘んだようなラインを入れることで、より純正バンパーにありそうな雰囲気に仕立てた。

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Q. 改めて、完成した姿を見て、どう思いますか?

 

「やっぱり、純正バンパーにこだわって良かったなって思います。冷清水サンのお陰で、本当に理想のカタチになりました。これは飽きない。長く乗れます。

 

 この仕様は派手さはないし、パッと見で、どこをどうしたのかが分かる人は誰もいないと思います。だけど、僕はこれが好きなスタイルなんで、何て言っていいか分からないですけど、この良さは伝わる人にだけ伝わればいいかなって思っています」

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Q. 今度のドレスアップの予定はありますか?

 

「次はリアウイングです。ちょうど冷清水サンに相談している最中なんですが、ワンオフで作りたいと思っています。200マジェはトランクに段が付いていて、それをどうカッコ良くするか、そこが勝負だと思っています」

 

Q. 最後に今後の目標を。

 

「表紙になった冷清水サンの18マジェスタに憧れて、ヴォイスに来たのが全てのきっかけ。冷清水サンとは年齢が同じっていうのもあって、凄く話がしやすい。今後も冷清水サンと一緒に、クルマをカッコ良くしていけたらいいなって思っています。ちょっとづつですけど、これからも頑張ります」

PARTS PHOTO
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ホイールはヴォイスが数量限定販売しているBBS スーパーRS。20インチのフロント9.5J+30、リア10.5J+30。リアは社外アームを入れないと履けない太さ。奥にはブレンボのブレーキも。あえて汚れやすい所にパールホワイトのキャリパーを入れるというのも、こだわり。

足まわりはカズサスのエアサス。「乗り心地も良く、上げ下げのスピードも速い。凄く気に入ってます」。前後フェンダーはツメ加工済みで、ホイールを限界まで被せるスタイルもこだわりだ。「車高短が好きなので。クルマは低い方が絶対にカッコイイですからね」。

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マフラー出口はセンスブランド製。ちょっと幅が広いオーバルのカタチに一目惚れ。「センスブランドのマフラーは重圧感があるし、切りっぱなしではなくて、キチッと折り返しがある所もいいなって思っています」。このマフラーに合わせて、開口部をミリ単位で造形した。

お世話になっているカーブティック ヴォイスのオリジナルマットでドレスアップ。シートなど、インテリアは今後の課題。

SPECIFICATION

●フロント:純正バンパー加工

●リア:純正バンパー加工

●フェンダー:前後ツメ加工

●ボディカラー:パールホワイト

●ホイール:ヴォイス限定 BBS スーパーRS 20inch(F)9.5J+30(R)10.5J+30

●足まわり:KAZ-SUSエアサス

●アーム:KAZ-SUSショートナックル

●ブレーキ:ブレンボ 

●マフラー:ワンオフパイピング、出口センスブランド

●外装その他:バックフォグ寒冷地仕様 

●室内:ヴォイスオリジナル フロアマット

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北海道

岡 和義

VIP歴:8年

Hokkaido
Kazuyoshi Oka
VIP history: 8 years

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